空調施設栽培向け、袋内追培養タイプ 品種名 KA−1001号(種苗法出願済)
種菌を販売しています。1,500ccボトルで最低ロットは10本(1箱)です。
一次培養菌床を販売しています。菌床は接種(植菌)時1.1kgの重量で、培養約40日を経過し菌糸蔓延したものです。販売数量はご相談下さい。
品種の特徴
1.培養について
(1)種菌購入の場合
円柱形(1.1〜1.3kg)で培養期間は接種(植菌)日から80〜90日、積算温度は1700〜1900℃、角形(2.5〜3kg)で培養期間90〜100日、積算温度1900〜2100℃となります。
(2)一次培養菌床購入の場合
一培養約40日を経過した円柱形(1.1kg)菌床です。施設内で40〜50日追培養(明培養)を行い、菌床の熟成と菌床皮膜の形成、褐色化を行います。
2.栽培について
(1)破袋(除袋)した後、4〜5日で芽付きが見られ、10日目頃に一番発生(破袋発生)のピークを迎えます。
(2)栽培温度は日中20℃⇔夜間10℃の変温管理を行います。空調設備に合わせて一定温や日較差の少ない変温設定も可能です。
(3)浸水は破袋日より18〜20日目から行います。2回目以降の浸水は前回の浸水日から20〜30日の間隔で行います。
(4)破袋発生での芽掻き(間引き)の手間が少なく、その後は休養管理無しでも浸水発生が可能です。
(5)L〜M寸中心で、柄が太く短いのでパック詰めがしやすく、日持ち(棚持ち)の良い品種です。
(6)栽培期間は2.5〜4ヶ月です。
【シイタケの形質】
大きさ | 硬さ | 肉厚 | 傘色 | リン被 | 柄の長さ | 柄の太さ | 膜持ち |
L〜M中心 | やや硬い | 厚い | 茶〜褐色 | 全面 | 短い | 太い | 中 |
一次培養菌床購入型の追培養及び栽培の流れ
1.一次培養菌床
[接種後40日]
工場からの入荷菌床で接種(植菌)後、約40日が経過しています。
追培養(明培養)を開始します。「温度」「光」「湿度」「フレッシュエアー(炭酸ガス)」「風廻り」を調整して、菌床の熟成と菌層皮膜の形成を進めます。
2.追培養40日目
[接種後80日]
所定の追培養が終了した写真です。
菌床表面に隆起した菌層が全体的に褐色化しています。
3.破袋
[接種後80日、破袋後0日]
破袋して、菌床を逆さまに(反転して)並べます。
散水または手シャワーにて菌床表面を洗浄します。
温度を栽培に適した変温管理(温度の日較差をつける)に変えて、シイタケの発生を促します。
4.破袋発生−1
[破袋後9日]
破袋後、4〜5日で芽切りが見られ、9〜10日で一番発生(破袋発生)のピークを迎えます。
5.破袋発生−2
[破袋後9日]
L〜M寸主体の発生となります。破袋後の芽掻き(間引き)は行いません。
(但し、芽数が多い場合や未熟芽は芽掻き(間引き)を実施します。)
6.破袋発生動画
[破袋後9日]
全棚で適度な数のシイタケが発生し、肉厚で柄が太い秀品が多く収穫されます。
7.浸水
[破袋後18〜20日]
浸水は破袋日より18〜20日目から行います。
写真は専用の浸水槽を用い、棚の間に配置して移動の手間を解消しています。
温度を上げた別室での休養管理をせずに、栽培室で順次、浸水が可能です。
8.浸水発生
浸水発生では、更にシイタケの品質がアップし、形のバランスが良い、パック詰めがしやすいシイタケが収穫されます。
採取は手もぎ作業が可能です。
9.角形ブロック
角形ブロックでも同様に。株発生が少ない、良質のシイタケが発生します。